ラグビー早明戦2015年12月07日 09時48分28秒

昨日、12月第1週の日曜日はラグビー関東大学対抗戦の大一番、早明戦が開催された。
いつもならワクワクドキドキしながらのテレビ観戦なのだが、今年は違った。

応援する早稲田はすでに帝京、筑波に負けて2敗している。しかも帝京には92点も取られる大失態を演じているからだ。これで、巻き返しを図れという方が無理かもしれない。
対する明治は、帝京と大接戦を演じ最後には力尽きたが、勝つ可能性を感じさせた。充実したシーズンを送っている。そんな中での早明戦である。最初から勝負あったという感じでしか見れない。期待せよという方が無理だ。
早明関係者は何が起こるかわからないのが早明戦、というが今年の早稲田はミスが多く、ディフェンスがざるで、戦術的に面白みがない。
トライを取り切れるのは、ただ一つモールからのトライだ。そんな早稲田が、充実した明治に勝てるわけがない、と思うのが妥当だろう。

以前帝京大学が、自慢のフォワードを前面に出してボールをひたすら抱え込むモール戦略でゲームをしたことがあった。その時外野はひたすらフォワードでもって攻める帝京ラグビーは面白みに欠け、ラグビーではない。とまで言っていたのを聞いたことがある。私も、そうだと思っていた。
それを、今年は弱い早稲田がやっているのである。バックスには日本代表の藤田がいる。他大学と比較して、決して人材不足といえる状況ではない。そんな中でも、モールでしか点が取れないのである。ここに今年の早稲田の弱みがある。

結果は御覧の通り32対24。これを善戦というのか、僅差とみるかは、人それぞれ違う。
私は、点数の上では大善戦とみる。この点差は、明治のミスがあったためとみる。
では内容的にはどうか、ひどかった。ミスは多く、戦術も一つのみのまったくつまらない試合だった、と断言できる。

かつて大学ラグビーをリードしてきた(と、信じている)今の早稲田ラグビーは確実に停滞している。
小さい早稲田が、大きな明治にぶつかって勝つ、この構図がたまらなく好きだった。
小よく大を制す。そこには工夫がないと勝てない。日本人は、外人と比較して小さい。体格的、体力的に劣る。
それを覆すには、練習なのか、工夫なのか、何かが長けてないといけない。それを証明したのが、ラグビーワールドカップの、日本対南アフリカ戦だ。

その戦いを昨日期待したのだ。残念だが、何も感じなかった。ただただ残念の一言だ。