夏の終わり2017年09月02日 09時44分20秒

このところ朝晩に涼しさが感じられる。
8月のお盆以降に感じられるものだが、小さいころ(小学生)この涼しさが、イコール夏休みの終わりとして、非常に寂しさを覚えたものだ。
今では、大人になって涼しさも違う感じがする。寂しさとは違う気持ちよい涼しさである。日中の熱さが半端ないこともあって、そう感じるのだろうが、心情的には私自身の老い、と関係があるかもしれない。

60代後半ともなれば、気持ちは同じでも、やはり体力面での衰えは致し方ない。その感じる頻度が、日に日に増えてくると否でも年齢を感じさせてくれる。本人は今でも30代、40代の世代と一緒に頑張っているつもりでも、やはり土俵が異なっているのである。
同じ戦いでも土俵上にいるか、土俵下にいるかの違いであるが、この差に心の隙間を感じる。

人生も終盤期に入ってきた。
気持ちの切り替えが必要になってきたのかもしれない。
今迄若いつもりで動いてきたが、同じように動けなくなってきたこのごろは、考えの軸を動かす必要がある。
軸を老年側に動かすことで、私が感じるギャップが減るかもしれないから。そうなれば、多少でも心の安寧が図れるかもしれない。

季節の変わり目は、いつも何か思う。
特に夏から秋への移り変わり目はその思いが強い。
後ろを振り返らずに、これからの秋のすばらしさを考えよう。
モミジの美しさ、山々の変化のすばらしさ、食卓に並ぶおいしさの数々。皆素晴らしいものばかりだ。
その秋は目の前に。