フィリピン家族問題2009年03月12日 19時25分32秒

ご存知だろうか、フィリピン家族のカルデロン一家の強制送還問題を。
13歳の日本生まれの長女とパスポート偽造で入国していた両親の3人が、日本退去を迫られている問題である。法務省、裁判所ともに不法滞在のため、強制退去を決定している。これに対し、長女の住む近隣住民が署名活動をして、日本残留を嘆願した。蕨市議会も、同様に残留特別許可の意見書を出したそうだ。
これらの行動を見る限りにおいて今や、彼女ら家族は、すっかり日本の家族に溶け込んでいると見てよいのだろう。そうでなければ住民からの嘆願書などそう簡単には集まらない。これらを踏まえて、国が決断したのは、長女が一人残るか、家族全員の国外退去である。
私は、フィリピンで3年ほど暮らした経験があるので良くわかるが、彼らフィリピン人ほど家族を大事にする人々は、他にはいないと思う。もちろん家族を思う気持ちはどの国の人々も持っているが、それが彼らは異常なほど強いのである。
出稼ぎに出た、旦那なり、息子が、休みに帰国することになると、ニノイ・アキノ国際空港へ一族郎党がジープニー(7,8人乗りのフィリピン特有の小型バス)仕立てて出迎えに行く。それは異様な光景である。
また、日本人の男性とフィリピンの女性が結婚したとすると、女性の両親はもちろん、爺ちゃん婆ちゃん始め、叔父さん叔母さんまで親戚という親戚が集まって祝ってくれるし、中には居ついて一緒に住んでしまうほどで、それほど血族の絆は深いと感じさせられる人々である。
そんな人々と知ってか、残酷にも日本国は、彼らを切り離そうとしている。長女を日本の親戚に預けることで解決を図ろうとしているが、これでは解決にはならない。法の下の平等も確かに正論である。でも、裁かれるのは人間で、裁くのも人間である。すべてを杓子定規に行うことが解決になるとは思えない。時には、人情を交えて判断を下すことも必要ではないだろうか?
家族は、大切な単位である。家族が離れ離れになる寂しい気持ちを、どうして分ってあげれないのか?
彼らは(国の偉い人)単身赴任の経験が無いのか?人間の心を持たないのか?人間の顔をしたロボットなのだろうか?
私の誇りに思っていた日本はどこに行ってしまったのだろうか。最近そんなことをあちこちで感じるようになってきた。
私も歳をとったのだろうか?!

コメント

_ manicure ― 2017年05月04日 14時31分57秒

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