昨日の日曜日2024年06月17日 16時00分17秒

関東大学ラグビーの春季リーグ戦は昨日が実質上の最終日となった。
全勝の早稲田と明治に引き分けた帝京が負けなしで戦うため、この試合での勝者が優勝となることになるからだ。
私も気合が入ってみていた。なぜなら今年の早稲田は、今までの(少なくともここ3年)チームとはこの時点で違ったように映っていたからだ。
ダブルタックルを徹底し、デイフェンスの強化を図っていると感じるし、何よりもスクラムでの強化は目を見張るものを感じていたからだ。ここまで無敗で来ていたのも、その期待に拍車がかかっていた。

だが、10分、20分と経過するにつれ、不安が顔をだし増大し拮抗するというその期待はもろくも崩れ去っていった。
帝京が強いのか、早稲田が弱いのか。帝京が強いのは明白だが、早稲田の今までの対明治戦、対東海大戦は何だったのか?

私が感じる敗戦の理由はただ一つ。
ゲームを通してのキャップテンの不在である。佐藤キャップテンが日本代表の強化に出ていて不在であったため、このゲームを預かるゲームキャプテンが帝京戦という大一番を仕切り切れなかったことにある、とみている。
ゲームが勝っていれば、実際キャプテンはいてもいなくてもよいほど存在感が薄れるのだが、負けているときは、その存在がチームの精神的な支えとなり、チームを奮い立たせてくれる(少なくとも大崩壊を招くまでには至らない)ことはよくあることだ。

それが昨日はなかった。ゲームを通して声が聞かれない。確かにテレビだとマイクが拾えてなく声が届かなかったのかもしれないが、観客から「まずはボールを受けてから」という基本的な声は聞こえたので、単にテレビだからということではないと思う。

今言えることは、まだ6月でよかった。これからの道のりは長いけど、今いえることは今年も帝京は強い、ということなので打倒帝京目指して今後の精進をただただ期待するだけだ。

毎回毎回こんな大差で負けることは勘弁してほしい。見るに忍びない。見ていて悲しくなるし、意気消沈してしまう。本来のスポーツの力のマイナス面がクローズアップしてくる。

大田尾監督、佐々木ヘッドコーチ他指導者の皆さんの奮起を強く望む。