師走間近2009年11月29日 17時29分24秒

あと、2日で師走だ。
世間では、クリスマスが近づいたと思うのかもしれない。
私は、商人の家で生まれたので、師走にはあまり良い思い出がない。親父は酒飲みで、家で、外で、飲んでは酔っ払って帰ってきて、普段おとなしい分だけ、酔っては気勢を上げていた。
そんな親父が嫌で、酒を飲んでも飲まれない大人になろうと、大人になった今でこそ思う。
師走の大晦日に、なにやら親父の姿が見えず、また知らない大人が何人か家に来ていた。
そして、遅くなってやっと親父が帰ってきたと思ったら、彼らは帰っていった。後から思うに、資金繰りに奔走していたのだろう。子供だった私は、危機感などなかったが、なにやら不穏な空気が流れていたのは、今でも思い出す。
商人にとって、資金繰りと信用が一番大事なことである。
これは、サラリーマンとなった私も、常に心がけている。信用が大事と。今は亡き、親父が身をもって伝えてくれたことだ。
親父の背中とは、そういうものかもしれない。息子が何を感じるか、親父の背中を見れば、伝わってくる。
残念なのは、それは、親父の死んだ後に感じたことだ。
ことわざはよく言うよ、親孝行したいときに親は無し、と。